trial and error "試行錯誤"
2007年1月5日
九州一旅・三日目
9:17 九州新幹線つばめ号(From:鹿児島中央、To:新八代)
今日の朝は、久々の安眠確保でなかなか起きれないかと心配していたが、
またもや予定より早く目が覚めた。。
朝一のテレビが報じる天気は、元旦以来の今日の晴天と、明日からの全国的なくずれ。
明日、明後日は北からも南からも低気圧に挟まれ、日本列島の上空が大暴れするらしい。
不運な事に滞在する予定の博多は雪マークが記されてしまっている。
さすが、日本をも代表しかねないこの雨男の旅先である。付近の方々、ごめんなさい。
明日はバスや在来線がどうなるか心配であるが、明日のことは明日のことである。
無意味に考えるのは止めて、まずは今日を楽しまなければと、バイキング形式の朝食を
たらふく詰め込んで、ホテルを急いで飛び出す。
時間ができたので、晴天に聳え立つ桜島をカメラに納めたいと願っていたのだった。
しかし、鹿児島中央駅にあるアミュプラザから桜島を遠く望んでみると、
山頂だけしっかりと雲の帽子を被っている。
昨日よりかえって撮影客泣かせな天気と早々に別れを告げることを決め、
四時間以上も予定している別府への列車移動を始める事にした。
九州新幹線は2011年に博多まで届いた暁には、更なる便の増設が予想されるが、
今は熊本の新八代駅までで一時間に2本の運行が行われている。
しかし、新八代駅から大分方面まで運ぶ在来線の九州横断鉄道号の方は、
なんと逆数のレベルで、2時間に1本の運行しかない。
新八代駅で、時間を潰すのに好都合な観光スポットのようなものがあるとも思えない。
それでも、新八代で時間に弄ばれてやればいいさと、この九州新幹線に飛び乗った。
内装がウッディーでなかなかお洒落なこの新幹線で1つ感じた事がある。
それは、九州の人はドア付近への下車待ちがやけに早い。
終点の新千代で、博多へ行く人も降りて向かいの電車に乗り換える必要があるのだが、
直に新八代に到着する旨の車内アナウンスが鳴った頃には、おれを除く殆どの人が、
ドアに向けて下車待ちの列を作っていた。
11:13 九州横断鉄道4号(別府行き)
You’re beautiful. You’re beautiful.
You’re beautiful, it’s true.
There must be an angle with a smile on her face.
When she thought up that I should be with you.
But it’s time to face the truth.
I will never be with you.
『You’re Beautiful』 By James Blunt
女性を褒め称えるハッピーな曲。
You’re beautifulという連呼されるフレーズからそんなと印象が残ってないだろうか。
そう、SMAPの「世界に一つだけの花」に代表される歌のような。
しかし、この曲には女性との別れを受け止める悲しい男の気持ちが込められている。
何事にも良い点と悪い点があるのがこの世の中なのだと思う。
どんなに美しく完璧に見える女性にも探してみれば何かしらの点はあるように。
今はまだ待合室以外に本当に何もなかった新八代や、今この九州横断鉄道号が横切る
大自然も同じだろう。田舎ならではの良さがあるが、都会にある良さはない。
当然、逆も同じ。
二日間楽しんだ鹿児島の中心部は、東京まではいかないが、十分に都会であると思う。
東京しか住んだ事がないような都会人が仮に移り住んだとしてもさほど不自由もせずに
暮らすことができるだろう。
しかし、その場所では鹿児島の田舎の良さを感じる事もないかもしれない。
この地の進歩の歩幅が早すぎて、全住民がキャッチアップしていると言えるのだろうか。
また、現地民の独自の歩みを、早い歩幅が許さずに引っ張ってしまっている気もした。
一観光客としての勝手な願いだが、ならではの良さを少し残していてもいいと思う。
少し具体的な話をすると若い女性のファッションなんてどうだろう。
昨年、一斉を風靡し、渋谷を自分のコピーだらけにした倖田來未。
俗に言う「エロかわいい」である。
鹿児島にもミニスカートなどの肌を大きく露出した格好をした女の子で溢れ返っていた。
自他共に認める足フェチの俺は普段は喜ぶはずなのだが、イマイチ喜べなかった。
それは、見た目も含めて、仕草・話す時の雰囲気が幼い雰囲気を持っているからだ。
初め鹿児島に降り立った時、実はどの子を見ても中学生くらいにか見えなかった。
その様な年でもうこの様な格好をしているのが不思議でしかたがなかった。
しかし、夜に天文館のアーケードあたりを歩いていると俺の間違いに気づかされた。
中学生くらいと思っていた女子達は、飲酒を認められた立派な成人なのである。
ちょうど時は成人式シーズン、大都市に進学した子達の帰省に合わせて正月時期に
成人式をやってしまう地方都市も多いと聞く。
再会を果たした同郷仲間で飲んでいたと思われる大所帯が天文館に溢れていたのである。
中にそれなりの雰囲気をまとった子もいたが、殆どが俺の勘違世代に属した子だった。。
正直、少し違う気がした。
どうだろうか、そんなのは完全に雰囲気まで着こなしてる渋谷の子達に任せて、
立ち止まって考えて直してみないか?
鹿児島ファッションを自分達で作ってしまったりしてもいいと思う。
そんな子達に、田舎の良さも都会の良さも兼ね備える将来の鹿児島を作り上げてほしい。
薩摩芋や黒豚の様に街自体をブランドにできるような鹿児島へ。
まだ間に合うはずだ。
蛇足となるが、女の子だけでなく男の子も同じ印象だった。
中高校生に見えてしまう三人組みが、キャバクラか風俗かわからない様なお店に
入っていく様を見てると少し居た堪れない気になった。
そして、とうの俺は、どうやら鹿児島ではかなり浮いていたようである。
おれはジロジロ見たつもりはないが、行過ぎる女の子達にやけに見られていた。
でかリュックを背負っている最中ならまだしも、ホテルに預けて手ぶらの時でも同じ。
信号で立ち止まろうもののなら、何度も目が合う。
上から下まで舐めるようにチェックされることも。。
服装は至って普通のつもりだし、実際に現地の鹿児島男子と変わらない。
素敵な男性と意味でオトコマエになるべく日々精進しているつもりだが、
残念ながらイケメンとは言えないので、そんなに注目される覚えもない。
鹿児島男児は太めの体格が多く、西郷隆盛とまではいかないが丸顔が目立つ印象だった
とはいえ、おれのような細長い顔も少しはいた。
ちなみに、おれが幼稚園生の時に他界したおじいちゃんは鹿児島のどこかの離島出身と
聞いたことがあるので、少しは血も混じっているはずである。
ただ単に、20代中盤(現地年齢だと30代?)の大人が一人で歩いているのは珍しいのか、
それとも、東京の疲れたおっさんオーラが出すぎて、やさしい鹿児島人には可哀想に
見えてしまったのか、どちらかなのだろうか。
突然纏めてしまうが、全体的に思ったことを散々に書いてしまっているものの、
鹿児島はかなり気に入った場所となったのは確かである。
良い意味でも悪い意味でも、将来が楽しみである。
十年後くらいに、そして、晴天の時にまた来たいと思う。
ちなみに、今この日記を書きながら、のしろずしという新八代の駅弁を食べていたが、
2/3を食べるのがやっとだ。鮎が名物とのこととで、それの押し寿司だと思うのだが、
魚くささが口の中についてもう耐えれ切れない。残念ながら口に合わなかった。
ということは、熊本は・・・。
そんなことより、おれは何が夢なのだろうか、、、
17:17 亀井路線バス (循環別府駅方面)
九州横断鉄道は大自然の中を走りぬけ海沿いの別府駅に15時前には到着した。
別府駅周辺に観光スポットはないと悟り、早々に地獄めぐりを開始することにした。
地獄とは、温泉が噴出されるスポットであり、箱根でいうところの大涌谷にあたる。
別府ではその噴出される場所によって装いが異なり、施設としては全部で7箇所もある。
海地獄、鬼坊主地獄、山地獄、かまど地獄、白池地獄、血の池地獄、龍巻地獄である。
まず始めのポイントとなる海地獄に路線バスが着いたのは15時半頃だった。
意気揚々と入場しようとすると、おばちゃんが立ちふさがり、入場料の説明をし始めた。
「一箇所400円〜550円。周遊券で2,000円ポッキリ。」
「但し、どこも17時クローズで、今から徒歩で全て周るには厳しいかもしれない。」
「バスの時刻はウンヌンカンヌン・・・」
あれ?そもそもお金いるの?(後でガイドブックを見渡すと、確かに金額があった。)
何も考えずに、全地獄を巡る勢いでここまで来てしまったのだ。
こうなったら、お得な周遊券を買って、意地でも全てを周りきってやる。
ここからは根性と我慢の始まりだった。
まず、成分で天然に形成された綺麗なコバルトブルーの池の中に湧き出ている海地獄。
次にグレーのヘドロのような部分から、ブクブクと気泡が湧き出る鬼坊主地獄。
そして、切り立った壁とその下の瓦礫のから、複数の白煙(蒸気)を噴出す山地獄。
鬼坊主地獄のレンガ色のヘドロ池が出迎えるかまど地獄。
最後に海地獄の白色版の白池地獄。
途中、何故か併設されているワニや熱帯魚の鑑賞コーナーや足湯などは無視状態。
とりあえず徒歩で周れるこの5箇所を急いで周った。
これらにに40分以上を費やし、残り二つの地獄拠点へ繋ぐバスを待つためにバス停へ。
途中、止まっていたタクシー運転手にもう時間がないから乗るべきだと誘われるも、
何故か意味もなく断る。
バスの到着待ちも含めて、血の池地獄前に到着したのは15時の20分前。
残りの二つに10分ずつを割り当てれば、問題ないという時間たが、そうも行かない。
血のように赤く染まった血の池地獄と、20Mも吹くあがる勢いの間欠泉の龍巻地獄。
間欠泉とは、ニュージーランなどで有名な、周期的に地中から吹き出る温泉である。
この吹き出た瞬間に居合わせないと、地獄ではない、何もない平穏な世界である。
幸いにも、ガイドブックによると、龍巻地獄の間欠泉の周期は世界的にも短いそうだ。
それでも、30分周期。 残された時間は20分程度。。。
共倒れだけは避けるべく、まず初めに血の池地獄を流す。
急ぎ龍巻地獄に突入すると、十数名が噴出孔前にあるベンチに腰掛けて待っていた。
あとどれくらいで、出るのかは不明であるが、先に血の池にしたのは正解だった。
残り、十数分程度を龍巻に費やせばよい。17時で入場規制はあるかもしれないが、
出てもいないのに最後の噴出待ち客を強制退去させることはないだろう。
それから10分程度した後だった。ゴォーという音ともに龍巻とやらを見物できた。
この日のおれはツイてた。残り5分の時間で、血の池地獄に舞い戻り、赤い温泉の足湯
も楽しむことができた。
足湯で暖まった体は、帰りのバスが来るまで10分強の寒空と戦うだけの力があった。
23:00 ビジネスホテルはやし
このはやしというホテルは何といっても古い。何年代の建物なのだろう。
老舗といえば聞こえが良さげだが、ここは単にビジネスホテルが古くなっっただけ。
挙句の果てに清掃を怠っている。
洗面所が詰まってあまり流れてくれないホテルは初めてだ。。
なぜこのホテルにしたかというと、駅前なのに信じられないくらい安かったからだ。
そして、清掃状況は変わらないが、最上階に温泉まで用意されている。
初めからこのボロさを覚悟していたのもあり、コストパフォーマンスを考えれば、
後悔することもなかった。
少し話を戻すと、地獄めぐりから帰った後の別府も前日の天文館と同じハメに落ちた。
駅前のファミマで、地元の雑誌から鮮魚を低価格で食べられる定食屋の情報を入手。
しかし、珍しく、歩いていた女性に道を聞いてしまう程、迷いに迷った。
時間をかけて何とかお店に到着するも、目的の刺身定食は、食べれなかった。
お刺身は全て旅館の夕食に出してしまったそうだ。
旅館に出す前に行く必要があるという事は、何時にいく必要があるのだろうか。。
仕方なく500円の天丼で我慢する。
気を取り直して、焼酎を!とまたもや意気込むが、時間がかかり過ぎていた為、
調べておいたお店は閉店しそうな時間だった。
そんな様子に一人で入るには少し気が引け、あきらめてしまった。
いかがわしいお店がある一帯を避けつつ、夜の別府街をブラブラと周辺散策し、
結果、歩きつかれも出てかなりヘタレて帰ってきた。
あとは、ホテルの古さも気にできないくらいの深い眠りにつくだけである。
9:17 九州新幹線つばめ号(From:鹿児島中央、To:新八代)
今日の朝は、久々の安眠確保でなかなか起きれないかと心配していたが、
またもや予定より早く目が覚めた。。
朝一のテレビが報じる天気は、元旦以来の今日の晴天と、明日からの全国的なくずれ。
明日、明後日は北からも南からも低気圧に挟まれ、日本列島の上空が大暴れするらしい。
不運な事に滞在する予定の博多は雪マークが記されてしまっている。
さすが、日本をも代表しかねないこの雨男の旅先である。付近の方々、ごめんなさい。
明日はバスや在来線がどうなるか心配であるが、明日のことは明日のことである。
無意味に考えるのは止めて、まずは今日を楽しまなければと、バイキング形式の朝食を
たらふく詰め込んで、ホテルを急いで飛び出す。
時間ができたので、晴天に聳え立つ桜島をカメラに納めたいと願っていたのだった。
しかし、鹿児島中央駅にあるアミュプラザから桜島を遠く望んでみると、
山頂だけしっかりと雲の帽子を被っている。
昨日よりかえって撮影客泣かせな天気と早々に別れを告げることを決め、
四時間以上も予定している別府への列車移動を始める事にした。
九州新幹線は2011年に博多まで届いた暁には、更なる便の増設が予想されるが、
今は熊本の新八代駅までで一時間に2本の運行が行われている。
しかし、新八代駅から大分方面まで運ぶ在来線の九州横断鉄道号の方は、
なんと逆数のレベルで、2時間に1本の運行しかない。
新八代駅で、時間を潰すのに好都合な観光スポットのようなものがあるとも思えない。
それでも、新八代で時間に弄ばれてやればいいさと、この九州新幹線に飛び乗った。
内装がウッディーでなかなかお洒落なこの新幹線で1つ感じた事がある。
それは、九州の人はドア付近への下車待ちがやけに早い。
終点の新千代で、博多へ行く人も降りて向かいの電車に乗り換える必要があるのだが、
直に新八代に到着する旨の車内アナウンスが鳴った頃には、おれを除く殆どの人が、
ドアに向けて下車待ちの列を作っていた。
11:13 九州横断鉄道4号(別府行き)
You’re beautiful. You’re beautiful.
You’re beautiful, it’s true.
There must be an angle with a smile on her face.
When she thought up that I should be with you.
But it’s time to face the truth.
I will never be with you.
『You’re Beautiful』 By James Blunt
女性を褒め称えるハッピーな曲。
You’re beautifulという連呼されるフレーズからそんなと印象が残ってないだろうか。
そう、SMAPの「世界に一つだけの花」に代表される歌のような。
しかし、この曲には女性との別れを受け止める悲しい男の気持ちが込められている。
何事にも良い点と悪い点があるのがこの世の中なのだと思う。
どんなに美しく完璧に見える女性にも探してみれば何かしらの点はあるように。
今はまだ待合室以外に本当に何もなかった新八代や、今この九州横断鉄道号が横切る
大自然も同じだろう。田舎ならではの良さがあるが、都会にある良さはない。
当然、逆も同じ。
二日間楽しんだ鹿児島の中心部は、東京まではいかないが、十分に都会であると思う。
東京しか住んだ事がないような都会人が仮に移り住んだとしてもさほど不自由もせずに
暮らすことができるだろう。
しかし、その場所では鹿児島の田舎の良さを感じる事もないかもしれない。
この地の進歩の歩幅が早すぎて、全住民がキャッチアップしていると言えるのだろうか。
また、現地民の独自の歩みを、早い歩幅が許さずに引っ張ってしまっている気もした。
一観光客としての勝手な願いだが、ならではの良さを少し残していてもいいと思う。
少し具体的な話をすると若い女性のファッションなんてどうだろう。
昨年、一斉を風靡し、渋谷を自分のコピーだらけにした倖田來未。
俗に言う「エロかわいい」である。
鹿児島にもミニスカートなどの肌を大きく露出した格好をした女の子で溢れ返っていた。
自他共に認める足フェチの俺は普段は喜ぶはずなのだが、イマイチ喜べなかった。
それは、見た目も含めて、仕草・話す時の雰囲気が幼い雰囲気を持っているからだ。
初め鹿児島に降り立った時、実はどの子を見ても中学生くらいにか見えなかった。
その様な年でもうこの様な格好をしているのが不思議でしかたがなかった。
しかし、夜に天文館のアーケードあたりを歩いていると俺の間違いに気づかされた。
中学生くらいと思っていた女子達は、飲酒を認められた立派な成人なのである。
ちょうど時は成人式シーズン、大都市に進学した子達の帰省に合わせて正月時期に
成人式をやってしまう地方都市も多いと聞く。
再会を果たした同郷仲間で飲んでいたと思われる大所帯が天文館に溢れていたのである。
中にそれなりの雰囲気をまとった子もいたが、殆どが俺の勘違世代に属した子だった。。
正直、少し違う気がした。
どうだろうか、そんなのは完全に雰囲気まで着こなしてる渋谷の子達に任せて、
立ち止まって考えて直してみないか?
鹿児島ファッションを自分達で作ってしまったりしてもいいと思う。
そんな子達に、田舎の良さも都会の良さも兼ね備える将来の鹿児島を作り上げてほしい。
薩摩芋や黒豚の様に街自体をブランドにできるような鹿児島へ。
まだ間に合うはずだ。
蛇足となるが、女の子だけでなく男の子も同じ印象だった。
中高校生に見えてしまう三人組みが、キャバクラか風俗かわからない様なお店に
入っていく様を見てると少し居た堪れない気になった。
そして、とうの俺は、どうやら鹿児島ではかなり浮いていたようである。
おれはジロジロ見たつもりはないが、行過ぎる女の子達にやけに見られていた。
でかリュックを背負っている最中ならまだしも、ホテルに預けて手ぶらの時でも同じ。
信号で立ち止まろうもののなら、何度も目が合う。
上から下まで舐めるようにチェックされることも。。
服装は至って普通のつもりだし、実際に現地の鹿児島男子と変わらない。
素敵な男性と意味でオトコマエになるべく日々精進しているつもりだが、
残念ながらイケメンとは言えないので、そんなに注目される覚えもない。
鹿児島男児は太めの体格が多く、西郷隆盛とまではいかないが丸顔が目立つ印象だった
とはいえ、おれのような細長い顔も少しはいた。
ちなみに、おれが幼稚園生の時に他界したおじいちゃんは鹿児島のどこかの離島出身と
聞いたことがあるので、少しは血も混じっているはずである。
ただ単に、20代中盤(現地年齢だと30代?)の大人が一人で歩いているのは珍しいのか、
それとも、東京の疲れたおっさんオーラが出すぎて、やさしい鹿児島人には可哀想に
見えてしまったのか、どちらかなのだろうか。
突然纏めてしまうが、全体的に思ったことを散々に書いてしまっているものの、
鹿児島はかなり気に入った場所となったのは確かである。
良い意味でも悪い意味でも、将来が楽しみである。
十年後くらいに、そして、晴天の時にまた来たいと思う。
ちなみに、今この日記を書きながら、のしろずしという新八代の駅弁を食べていたが、
2/3を食べるのがやっとだ。鮎が名物とのこととで、それの押し寿司だと思うのだが、
魚くささが口の中についてもう耐えれ切れない。残念ながら口に合わなかった。
ということは、熊本は・・・。
そんなことより、おれは何が夢なのだろうか、、、
17:17 亀井路線バス (循環別府駅方面)
九州横断鉄道は大自然の中を走りぬけ海沿いの別府駅に15時前には到着した。
別府駅周辺に観光スポットはないと悟り、早々に地獄めぐりを開始することにした。
地獄とは、温泉が噴出されるスポットであり、箱根でいうところの大涌谷にあたる。
別府ではその噴出される場所によって装いが異なり、施設としては全部で7箇所もある。
海地獄、鬼坊主地獄、山地獄、かまど地獄、白池地獄、血の池地獄、龍巻地獄である。
まず始めのポイントとなる海地獄に路線バスが着いたのは15時半頃だった。
意気揚々と入場しようとすると、おばちゃんが立ちふさがり、入場料の説明をし始めた。
「一箇所400円〜550円。周遊券で2,000円ポッキリ。」
「但し、どこも17時クローズで、今から徒歩で全て周るには厳しいかもしれない。」
「バスの時刻はウンヌンカンヌン・・・」
あれ?そもそもお金いるの?(後でガイドブックを見渡すと、確かに金額があった。)
何も考えずに、全地獄を巡る勢いでここまで来てしまったのだ。
こうなったら、お得な周遊券を買って、意地でも全てを周りきってやる。
ここからは根性と我慢の始まりだった。
まず、成分で天然に形成された綺麗なコバルトブルーの池の中に湧き出ている海地獄。
次にグレーのヘドロのような部分から、ブクブクと気泡が湧き出る鬼坊主地獄。
そして、切り立った壁とその下の瓦礫のから、複数の白煙(蒸気)を噴出す山地獄。
鬼坊主地獄のレンガ色のヘドロ池が出迎えるかまど地獄。
最後に海地獄の白色版の白池地獄。
途中、何故か併設されているワニや熱帯魚の鑑賞コーナーや足湯などは無視状態。
とりあえず徒歩で周れるこの5箇所を急いで周った。
これらにに40分以上を費やし、残り二つの地獄拠点へ繋ぐバスを待つためにバス停へ。
途中、止まっていたタクシー運転手にもう時間がないから乗るべきだと誘われるも、
何故か意味もなく断る。
バスの到着待ちも含めて、血の池地獄前に到着したのは15時の20分前。
残りの二つに10分ずつを割り当てれば、問題ないという時間たが、そうも行かない。
血のように赤く染まった血の池地獄と、20Mも吹くあがる勢いの間欠泉の龍巻地獄。
間欠泉とは、ニュージーランなどで有名な、周期的に地中から吹き出る温泉である。
この吹き出た瞬間に居合わせないと、地獄ではない、何もない平穏な世界である。
幸いにも、ガイドブックによると、龍巻地獄の間欠泉の周期は世界的にも短いそうだ。
それでも、30分周期。 残された時間は20分程度。。。
共倒れだけは避けるべく、まず初めに血の池地獄を流す。
急ぎ龍巻地獄に突入すると、十数名が噴出孔前にあるベンチに腰掛けて待っていた。
あとどれくらいで、出るのかは不明であるが、先に血の池にしたのは正解だった。
残り、十数分程度を龍巻に費やせばよい。17時で入場規制はあるかもしれないが、
出てもいないのに最後の噴出待ち客を強制退去させることはないだろう。
それから10分程度した後だった。ゴォーという音ともに龍巻とやらを見物できた。
この日のおれはツイてた。残り5分の時間で、血の池地獄に舞い戻り、赤い温泉の足湯
も楽しむことができた。
足湯で暖まった体は、帰りのバスが来るまで10分強の寒空と戦うだけの力があった。
23:00 ビジネスホテルはやし
このはやしというホテルは何といっても古い。何年代の建物なのだろう。
老舗といえば聞こえが良さげだが、ここは単にビジネスホテルが古くなっっただけ。
挙句の果てに清掃を怠っている。
洗面所が詰まってあまり流れてくれないホテルは初めてだ。。
なぜこのホテルにしたかというと、駅前なのに信じられないくらい安かったからだ。
そして、清掃状況は変わらないが、最上階に温泉まで用意されている。
初めからこのボロさを覚悟していたのもあり、コストパフォーマンスを考えれば、
後悔することもなかった。
少し話を戻すと、地獄めぐりから帰った後の別府も前日の天文館と同じハメに落ちた。
駅前のファミマで、地元の雑誌から鮮魚を低価格で食べられる定食屋の情報を入手。
しかし、珍しく、歩いていた女性に道を聞いてしまう程、迷いに迷った。
時間をかけて何とかお店に到着するも、目的の刺身定食は、食べれなかった。
お刺身は全て旅館の夕食に出してしまったそうだ。
旅館に出す前に行く必要があるという事は、何時にいく必要があるのだろうか。。
仕方なく500円の天丼で我慢する。
気を取り直して、焼酎を!とまたもや意気込むが、時間がかかり過ぎていた為、
調べておいたお店は閉店しそうな時間だった。
そんな様子に一人で入るには少し気が引け、あきらめてしまった。
いかがわしいお店がある一帯を避けつつ、夜の別府街をブラブラと周辺散策し、
結果、歩きつかれも出てかなりヘタレて帰ってきた。
あとは、ホテルの古さも気にできないくらいの深い眠りにつくだけである。
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