おばあちゃんのお見舞いの為に、正確には翌日に帰省する。

病院で横になっていたのはいつもと同じおばあちゃんだった。

笑顔を絶やさない外見からは元気としか判別がつかない。

しかし、入院時のお見舞いの時とは症状が全く違うらしい。

実はおばあちゃんはそれをそこまで教えられてない。

それを聞かされていたおれはどんな言動をとるべきかわからず、

必死に悟られるまいと精一杯の元気よさで多弁家を振舞った。

会社の事、仕事の事、友達の事、サッカーの事、全ておれの事。

おばあちゃんに対してここまで自分から話したのは、

明らかに生まれて初めてのことだった。

それはおれが現時点でしてあげられる最大の愛情表現だった。

なんで今更になってこんな簡単な事に気付いたのだろうか。

これくらいのことがわかる大人にもっと早くなっていたかった。

おばあちゃんにはまだまだ元気でいてもらわないと困る。

いつになるかわからないが将来のおれの子供に教えてあげて欲しい。

愛の温かさと命の尊さを。

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