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2002年5月23日

体を動かしたくてたまらなくなっていたので、ランニングをした。大学の頃は、常にとはいえないが週に1回位のペースでサッカーをしていたので、そのペースで体が動かしたくなる。本当はサッカーがしたくてたまらないのだが、人数が集まるわけも無いので、一人で走るしかない。
ちなみに先週も走ったのだが、前回と同じコースを走っていては面白くないと、反対方向(南)に走り出した。

家を出て南に向かって川沿いを走り出した俺は上に線路があるに気付いた。
家の近くには、通勤に使っている名鉄の他に、違う駅があり高架線路が近くを走っている。しかし、その線路が何処へ向かっているかなんて皆目検討もつかない。そこで、その線路の下を通過した時、追いかけようと決め、西方向に進路を変えた。

しかし、その線路は比較的新しく引かれたと考えられ、その線路に沿った道路なんて無い。国道と思われる大きな道路を横切る時も、下を走る人間にとって渡れるような横断歩道なんて全く無い。このような環境から回り道を繰り返しながら、何とか線路を見失わないように走った。
すると、線路に平行して住宅街の中を走っていると、なんか和風のいい雰囲気をかもし出した料理屋が見えた。
“美味しそうでいい感じだなぁ、でもこんだけ距離があったら、車でもない限りそう簡単には来れないな”
と思いながら、その店を通り過ぎようとしたとき、店名が見え違和感を覚えた。
その店の名前は「信長」。
“えっ、なんで?なんで信長??確かに和風だけど、料理屋につける名前ちゃうやん!”と心の中でつっこみ、勝手に満足し、走りすぎた。

そして、さらに西へ向かっていると駅が見えた。線路から少し離れた道を走っていたのだが、駅名と周りの土地を把握したいと、駅に向って曲がる事にした。そして、駅へ続く一本道に差し掛かかると、ラーメン屋が道沿いにあった。ラーメンが大好きな俺はチェックしようと、その小奇麗なラーメン屋に注目すると、「信長ラーメン」という看板があった。
“また信長かいっ!さっきの店はわかるけど、こんなラーメン屋が・・”と思ったその時、俺は駅の方を見て、 全てを納得する事ができた。

駅には大きく駅名を書いてあった。「清洲星の宮駅」。
「清洲城やん!!だから信長か!」 俺は思わず声に出した。そう、清洲城は織田家の城である。小学生の頃に歴史の中でもとくに戦国時代が好きだった俺はもちろん織田信長ほどの武将の城は知っていた。そして走るペースを上げて駅へと向かった。地図で清洲城の存在を一刻も早く確認したかったのである。駅にある地図にはしっかりと清洲城が明記されてあった。

そこで、少しバテ気味になっているにも関わらず、決心した。“よし、清洲城に行こう!”その地図としばし睨めっこをし、道順を把握すると、迷いも無く走り出した。

しかし、考えに迷いは無かったが、道には迷ってしまった。一本道のようなわかりやすい道路がなく、何度か左折と右折を繰り返さなければいけなかったので、近道を考え、途中で細い道に入ったのが原因だ。またもや住宅街の中をさまよっていると。すこし大きな道路へと出た。すると、左手の少し離れた所に、やためったら綺麗な天守閣が見えた。“あれか!!” またもや叫んでしまった俺は周りを見渡し、人が居ないのを確認し、ホッと一安心した後、ライトアップされた天守閣を目印にまたもや走り出した。

数分後、近年新しく建築されたと思われる清洲城の天守閣に着いた俺は天守閣周辺を歩く事にした。まず、入場口へと向った。開場時間は9時から17時まででやはり入場はできなかった。当たり前な事だが、それに落胆した俺は少しでも清洲城を味わおうと入れる(忍び込む)ところは無いかと辺りを見回した。すると城壁と城壁の間に柵になっている所があり、そこに近づいてみると、「ここから進入すると警察に自動的に通報されます」と書かれてあった。
学生ならまだしも、社会人になってまでそんな事をすれば、シャレにもならんと自分を落ち着かせ、天守閣を一周し、帰ることにした。

その歩いて一周をしている時にまた驚く事があった。それは、天守閣のすぐ横に川が流れており、その川に差しかかろうとした時だった。「ゴォーー」という大きな音と共に辺りがライトで照らされた。照らす方向を見てみると、すぐ真横を新幹線ひかり号が走っていた。

思いたる節がある。いつも実家に帰るために新幹線に乗っていた俺は名古屋を過ぎた後にある天守閣が気になっていた。ちなみにこの天守閣は天守閣といえるほど大きな物ではなく、3階建てのビルほどの大きさしかない。形が天守閣の形をしているので何とか天守閣といいたいとわかるだけである。周りにお堀みたいな物は無く、天守閣だけがポツンとあるような感じを受ける。さらに、壁が真っ白で昔からあるとは全く思えない。そして、夜はライトアップされてなにか異様に綺麗さだけが目立つ。
初めて見たときはラブホテルかと思った。しかし、ラブホの割には形の要領の悪さが目立ち、どうせ作るのであれば、もっと大きく作るはずである。ましてや、この土地が清洲であるということは知る由も無い。そういった考えから何かは全くわからなかった。

しかし、あのすぐ側を走る新幹線を見て、全てがつながったような気がした。さらに、走り去る新幹線の中から、カメラのフラッシュが一度たかれた。
“おいおい俺まで写ったんちゃうの?(笑)”と思いながら、スッキリした俺はUターンを始めた。

帰りのランニングコースは、家の近くも高速が近くを走っているために、それを目印に帰ることにした。すると、何てことだろう!帰りは疲れているにも関わらず、行きの半分以下の時間で帰って来れたのではないだろうか。それだけ近いように感じた。スタートからゴールまで1時間強のランニングでした。
そんなに清洲城が近かったことを知り嬉しく思えた。

翌日、翌々日、筋肉痛が予想されたが、全く無い事もすごく嬉しく思えた。
ちなみに、先週走った時の翌日は筋肉痛がひどく階段もまともな姿勢で上がれなかった・・


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